待ては愛犬の身の危険を守る
わんちゃんは「待て」はできますか?
「待て」は基本のしつけのひとつです。
わんちゃんは驚いたとき、何かに興味をもったときなど急に飛びだしてしまうことがありますよね。
また、人に飛びついてしまうこともあります。
そんなときに愛犬の行動を制御することができるのが「待て」なんです!
わんちゃんの身を守るだけではなく、人に迷惑をかけるような行動を減らすことができるので、愛犬にはマスターさせたいことです。
長時間待たせる必要があるときは、「伏せ」で待たせる方がいいでしょう。
待てを教えるために
「おすわり」はできていますか?
「待て」はおすわりをしてじっと待つことです。
「おすわり」ができていない場合は、おすわりを教えることから始めましょう。
気をつけたいこと
つい、長く待たせたくなってしまいますよね。
でも、「待て」のトレーニングは、1~2秒待つことから始めます。
わんちゃんには「待つこと」がわからないのです。
「待て=良いことがある」と理解させるためには、数秒からスタートします。
待つことにストレスを感じてしまうと「待て」のトレーニングを嫌がるようになってしまうので気をつけましょう。
待ての教え方
わんちゃんが集中し、落ち着ける環境で行うことが大切です。
人の出入りがあったり、大好きなおもちゃがあるなど、他のことに気持ちが動いてしまうような環境は避けましょう。
わんちゃんにとって言葉は音にしか聞こえないので、手を使ったハンドシグナルをつかうと理解しやすくなります。
最初は「待て」の言葉ではなく、胸の前で手を開き、わんちゃんに手の平を向けるようなサインを使うとよいでしょう。
言葉はその後に教えていきます。
1~2秒待つ
おやつを手に持った状態でおすわりをさせ、胸の前で手を開いたサインを出し、1秒待てたら「よし」といって手に持っているおやつをあげます。
もしお尻が床から上がってしまったらおやつはあげずにやり直します。
失敗を繰り返すと嫌になってしまうので、1秒待てない場合は0.5秒でもOK!
成功体験を繰り返し、徐々に1秒から2秒へと延ばしていきます。
待てる時間を徐々に延ばす
わんちゃんがもう少し待てそうなら、少しずつ時間を延ばしていきます。
5秒、10秒と時間を延ばし、最終的には1分待てるようにしましょう。
どんどん時間を延ばしていくのではなく、5秒→3秒→10秒とランダムにしていく方が早く「よし」と言ってもらえる楽しみがあって、覚えやすいです。
動きそうになったら「よし」といって失敗させないようにしましょう。
少し離れても待てるようにする
長時間待てるようになったら、おすわりをさせてからサインをだし、1歩後ろに下がってすぐにもどって「よし」と言っておやつをあげます。
距離も時間と同じでランダムに5歩→10歩→3歩などと延ばしていき、20~30歩離れても待てるようにしていきます。
距離に慣れてきたらすぐに戻らず、離れたところで数秒時間をおいてから戻るなどランダムにしていきます。
もし途中で動いたりしていたら、サインを出して待つことを促したり、すぐに戻るなどして失敗させないようにします。
長時間離れても待てるようになってきたら、「待て」と言ってからサインを出して練習し、最終的には「待て」の言葉だけでできるようにしましょう。
トレーニングは楽しく、そして根気も必要
わんちゃんによってはトレーニングも得意なこと、苦手なことと様々です。
飼い主さんもわんちゃんもお互いに「楽しい!」と思わないと、長続きしません。
時間をかけてゆっくりトレーニングしていきましょう。